どうも、コインチェックに200万、うち40万はネムを預けていて、引き出せない管理人ねなとうです。
コインチェック事件は、盗難から約1日で記者会見、その1日後に盗難分をコインチェックが補償することを発表、とあっという間に方向性が決まりました。
この3日間という短い間にも、色々おもしろい出来事と発見がありました。
- コインチェックの意思決定の早さ
- マスコミ(と自分も)の新興業界に対する偏見(補償できないだろうという姿勢)
- NEM財団なる組織の存在とその影響力の大きさ
- 日本人ホワイトハッカー「みなりん」のNEM追跡での活躍
- ある意味中央集権的なNEMに対する分散型暗号通貨としての厳しい目
事件に巻き込まれた当事者としては、それぞれ語りたいことがあるのですが、今日はもっと切実なこと、今後のコインチェックの行方について考えてみたいと思います。
今後のコインチェックに一点だけ求めるなら
ユーザが今後のコインチェックに求めるものはそれぞれ異なると思いますが、一点だけ同じなのは、潰れずに存続してほしい(少なくとも自分の資産を引き出すまでは)ということです。
せっかくネムが補償されることになったのに、そもそも会社が破綻したらすべておじゃんになる。
よって我々コインチェックユーザは、ただ1点、コインチェックは潰れないでほしい、という点では意見が一致します。
ワーストパターン
ワーストパターンは、送金を再開した瞬間にユーザが一斉に日本円を引き出したりコインを他の取引所に避難させる動きをするという取り付け騒ぎが起こることです。
かくいう私も、ロックアップ中のコインチェックからアルトコインを避難させようとしました。これは失敗しましたが。
ロックアップ中のコインチェックから外部に送金できるのか
信用がない状態で送金を再開すると、私のように一斉に資金を引き出す⇒取引が激減⇒手数料収入が激減⇒固定費(サーバ運用費、センター運用費、人件費等)すら払えず破綻⇒預かっている資産も全ては返せず、が目に見えています。
ワーストパターンを防ぐには
コインチェックの取り付け騒ぎ・破綻とそれによる資産喪失を防ぐためには、送金再開の前にコインチェックが信用を回復していないといけない。
自分に置き換えて考えると、送金ができるようになっても、まぁそのまま仮想通貨や日本円を置いていてもいいか、と思える状態にしないといけない。
これを実現できる案は、私には1つしか思い付きません。
- セキュリティが高い取引所と合流しつつ、ブランド名を変える。使いやすいUXと扱うアルトコインの種類の豊富さは残す
合流するとしたら、セキュリティが高いと言われる取引所(QUOINEX:コインエクスチェンジやビットポイントなど)や、他分野でビックネームのSBIグループなどでしょうか。
まとめ
コインチェックに置いている資産を守るには、コインチェックが破綻しないことが絶対条件。そして破綻を防ぐためには、信用の回復が必要です。
信用の回復に必要なのは、セキュリティの向上ですが、それは目に見えづらい。よって信用のあるブランドの力を借りるのも必要だと思うのです。
今は、盗まれたNEMの分を日本円で補償すると発表して債権者の心配が一旦落ち着いたところですが、次はいつ資産のロックアップが解消されるか、騒がしくなってくるでしょう。
意思決定のスピードが早いコインチェックであれば、資本提携なり業務提携なりをすぐに決定し、発表する可能性も高いと思っていますし、巻き込まれた一人としてもそうしてもらいたいと思っています。
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