ども、コインチェック(CC)にNEM40万、他と合わせて200万円の資産を預けているねなとうです。
CCの会見でNEMの盗難が発表された1月26日深夜、コインチェックの発表を読んでいて気付きました。その時点で、公式サイトでできないと書かれていたのは以下。
- NEMの入金・出金
- NEMの売買
- JPYを含め、取り扱い通貨全ての出金
- BTC以外(オルトコイン)の売買
- クレジットカード、ペイジー、コンビニ入金による入金
ということは、仮想通貨を他の取引所・ウォレットへの送金することは可能なんじゃね?
もし可能なら、出金が止められている資産のうち日本円以外はCCからすべて引き出すことができる画期的な解決法じゃね!?
というわけで早速試しました。
LTCをクリプトブリッジ取引所に送金
まず、盗難にあっていないライトコインを送金してみました。
送り先は以前LTCを送金したことのあるクリプトブリッジ。送金先アドレスは、一度送ると登録されるので、再入力の必要はありません。
持っているLTC全額を入力し、「送金する」ボタンを押すと問題なく手続きは終了しました。CCの残高を確認するとちゃんとLTCがゼロになっています。
NEMをNano Walletに送金
LTCで問題なくて続きが完了したので、今度はCC上は持っているように表示されるが盗まれたというNEMを送金してみることにしました。
送金先は、以前COMSAのICOの時に作ったまま使わなかった「NanoWallet」(Mac上のウォレット)です。これも以前に送金したのでアドレスが登録されています。
NEMは盗まれたはずなのに、スムーズに手続きは進んでしまいます。「送金する」ボタンを押してもエラーは起きずに、残高までちゃんとゼロになっています!
これがうまくいっていたら、すみませんGOXしている中、自分だけ脱出してしまいます。
ただ前回の送金は時間がかかったので、ここまで深夜に行い、この日はこれで寝ました。
翌朝の確認結果。最悪の結果に?
翌朝、コインチェックを確認すると、LTC・NEMとも残高はゼロのまま、取引履歴にも「LTC送金」と「XEM送金」がちゃんと表示されています。
しかし!送金先のクリプトブリッジ、NanoWalletを見ても、届いていない!
コインチェックから送金され、途中でどこかに消えてしまった!?これがいわゆるセルフGOX(間違った送金先を指定してしまい仮想通貨が行方不明になること)!?
加えて、盗まれて持っていないはずのNEMを送信して、それがさらに消えてしまったので、これはセルフGOXの複雑バージョンを作り出してしまったのか!?
もしこの先、コインチェックが盗まれたNEMの補償をしてくれるとしても、この状態だと無理なのでは?
結構な金額を動かしたので冷や汗がでてきました。(結構な金額だからこそ退避したかった)
再確認の結果、最悪の結果は回避
結論からいうと、コインチェックからの送金は完了していませんでした。なのに残高ゼロと表示されたので混乱しただけでした。
具体的には、取引履歴にはこのように送金が終わったかのように表示されるのですが、
それぞれをタップすると、このように↓「まだ送金されていません」という状態だと分かります。
ここで「送金をキャンセルする」を押すと、ちゃんとコインチェックの口座に、仮想通貨が戻ってきます。
戻ったところでロックアップされたままなので喜べるかは別として、行方不明状態から戻ってきたのは、本当にホッとしました。取引履歴上も「送金のキャンセル」として、表示されます。
まとめ
コインチェック事件の後、日本円を含むすべての資産がロックアップされ、持ち出せない状態にあります。
そんな中、仮想通貨の送金はできるようにみえるのですが、実際には送金されません。
もし送金手続きをしてしまい、コインチェックで残高がゼロ、送信先にも届いていない、という状態になったら、取引履歴からその中身を確認し「送金をキャンセルする」をすると、コインチェックの口座に戻ってきます。
戻ってもどうしようもありませんが、セルフGOXの心配はしなくてすみます。
同じ状態に陥ってしまった方のお役に立てば幸いです。
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