どうも、200万をコインチェックにロックアップされ、うち40万分のNEMを盗まれた、管理人のねなとうです。
こんな私が言うのも変な話ですが、コインチェックには出金再開を慎重に慎重に行ってもらいたいと思っています。
私のスタンス
私はコインチェック事件の被害者ながら、いまだコインチェックのファンでもあります。
コインチェックは私にとって、ブロックチェーンワールドへの扉でした。2017年8月にその扉を開けたときのことを覚えています。仮想通貨ってこんなに簡単に買えるんだ！と軽い感動を覚えたもんです。
そしてその後は、全てのアルトコインに手を出したり、ちびちび買い増ししたり、と毎日コインチェックアプリを触るようになりました。
そんなコインチェックの一番の強みは、実は玄人からは批判される「取引所ではなく販売所」という点、にあると思っています。
取引所の板取引のような、とっつきにくい買い方ではなく、1BTC＝〇〇万円という感じで値段がバシッと決まっている方が初心者には買いやすかった。
加えて、コインチェックのアプリのUX・UIは初心者には最高です。通貨ごと資産比率を円グラフで確認できたり、各通貨のチャートの下に「購入」「売却」ボタンがあってチャートを見ながらタイミングを逃さずに売り買いできたり。
コインチェックは初心者にとって仮想通貨の世界への最高の入口だったし、それが2017年末〜2018年1月前半の仮想通貨の急速な浸透（その結果としてのバブル）を成し遂げたと思っています。
出金再開を慎重に行ってもらいたい理由
出金再開を慎重に行ってもらいたい理由は、取り付け騒ぎを防ぎたいから、に尽きます。
ワーストケースは
- 出金再開
- コインチェックに不信を持つユーザが出金に殺到
- 業務運用に必要なキャッシュまで枯渇
- 破綻して、戻るはずだった資産まで消える
だと思っています。
これを防ぐには、出金再開前に、世の中のコインチェックに対する不信感を拭わないといけない。
私の望む送金再開の条件
どうなっていたら、送金を再開しても取り付け騒ぎが起きないか。自分に置き換えて考えると、送金ができても、まぁそのまま仮想通貨や日本円をコインチェックに置いていてもいいか、と思える状態になっていないと。
これを実現できる案は、私には1つしか思い付きません。
- セキュリティが高い取引所と合流してその象徴としてブランド名を変える。使いやすいUXと扱うアルトコインの豊富さは残す
※ただ、アルトコインのうち「暗号通貨」（Moneroなど）については、コインチェックが仮想通貨取引所として登録できない理由かもしれないので、ある程度減るかもしれませんが。
合流するとしたら、セキュリティが高いと言われる取引所（QUOINEX：コインエクスチェンジやビットポイントなど）や、他分野でビックネームのSBIグループなどでしょうか。
コインチェックからの出金再開に関する案内について
と、これを書いている最中に、コインチェックが出金再開の予定についてサイトで情報を出しました。情報掲載を知ったのはTelegram経由でした。
出金再開の予定につきまして
2018.1.30
現在のCoincheckサービスにおける「出金」の一時停止につきましては、当社が自主的に行っている措置でございます。また、再開に伴う安全性等が当社にて確認され次第、再開を予定しております。数日中にも見通しをお知らせいたしますため、今暫くお待ちくださいますようお願い申し上げます。
何を言いたいのか一見分からない文章ですが、気にすべきは2点だと思います。①「当社が自主的に行っている」、②「数日中にも見通しをお知らせいたします」
①は、お金を借りれないなどの事情で出金再開できないのではなく、すでに十分なキャッシュを持っているが、あえて再開していない、ということを言っています。
一部マスメディアで言われている「本当に盗まれたNEM分を支払うことができるのか。できないから出金できないようにしているんだろう」という論調にがまんしきれなくなった印象を受けます。
②は私の予想では提携先と合意に達したということだと思います。
まとめ
NEM盗難の被害者としては、これ以上の損を被ることは避けたい。具体的には今ロックアップされている資産が、出金再開による取り付け騒ぎで消えることはないようにしたい。
加えてコインチェックのファンでもあるので、サービスの継続・発展を望んでいます。
となると、違うブランド傘下で今のサービス内容は維持しつつ業務を再開する、という方法しかないのでは、と思うのです。
今日の「出金再開の予定」という発表が、そのメドがついたため、と信じます。
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