仮想通貨取引に興味がある人
コインチェックはCMで見かけるけど、むかし盗難事件があったよなぁ。
どんな取引所なら安心して使えるんだろう?
こんな疑問に答えます。
- 使う取引所は1つでいいのか
- どの取引所を使ったらいいか
私はサラリーマンですが、2017年から資産運用の一環として仮想通貨の取引を始めました。
2017年の仮想通貨バブルとその崩壊、2020〜2021年の人気再燃も経験しています。
仮想通貨の取引所はコインチェック、ザイフ、ビットフライヤー、ビットバンク、QUOINEといった日本の取引所、さらにまだ値上がりしていないコインを探してbinance、CoinExchangeといった海外取引所、果ては分散型取引所のCryptoBridgeといった変わり種まで、一通りの取引所を使ってきました。
そんな中、仮想通貨を盗まれるという事件にあったり、しばらく放置していたら預けていたコインごと取引所が潰れていたりと辛い目にも会いました。
今回はそんな山あり谷ありの仮想通貨取引経験を積んできた私が、安全に取引を行うための取引所との付き合い方と、具体的なおすすめ取引所を紹介したいと思います。
どちらも私も実践しています。
使う取引所は1つでいいのか
普段使う取引所は1つに集中したほうがいいのか。答えは一つにまとめるのは絶対にNGです。
仮想通貨取引所にはトラブルがつきもの。私はこれまでこんな事件に巻き込まれたり目にしてきました。
- 2018年1月〜3月:コインチェックがハッキングされNEM580億円分が盗難にあう。私もNEMを盗まれた上に口座凍結
- 2018年9月:Zaifがハッキングを受け入出金を停止
- 2019年10月:海外の取引所CoinExchange.ioが経営難により閉鎖。私は半年くらい後に預けていた数万円分のコインを引き出そうとして気付きました…
- 2021年2月:コインチェック・GMOコインがAWSの障害により取引停止
取引所を複数使っていると、このようなトラブル時の被害を抑えることができます。具体的には・・・
損失の抑止
相場が下落しているときに口座が凍結されると、損切りできずに損失が拡大するのを見ているしかありません。
2018年のコインチェック事件は、バブル的に仮想通貨市場が盛り上がる中、580億円もの仮想通貨が盗難されるというショッキングなできごとでした。
それを受けビットコインを始めとするすべての仮想通貨の価格が急落。
しかしコインチェックの口座は凍結されてしまい、私は持っている仮想通貨の価格が下がっていくのを指をくわえて見ているしかなく、そんな状態が2か月も続きました。
当時の顛末は「コインチェックから無事出金!ついにロックアップ解除!」をどうぞ。
後になって、複数の取引所に分けて仮想通貨取引をしていれば、損失をおさえることができたのになあ、と悔しい思いをしたものです。
機会損失の予防
逆に上昇局面で取引所がストップすると、利益をつかむ機会を逃してしまいます。
2020年2月のコインチェック、GMOコインの障害はこのパターンに当たります。
ビットコインが一晩で7%も上昇するなか、コインチェックとGMOコインは運悪くAWSの障害に引っかかってしまい、利用者は購入の機会を逸しました。
こんな時も複数の取引所に口座を持っておけば乗り越えられます。
複数の取引所を使うデメリット
複数の取引所を使うとデメリットもあります。一番の問題は、資産総額を把握しにくくなること。
これは資産管理アプリを使うことで解決できます。
具体的には「マネーフォワード」や「Cryptofolio」。どちらも無料で使えます。
特徴はこちらの記事にまとめています。
このように取引所は2つ以上使い、資産管理が面倒になったらアプリを使うのがおすすめです。
具体的にどんな取引所がいいのか
では取引所はどこがいいのか。私はコインチェックとビットフライヤーを使っています。
コインチェックのいいところ
コインチェックはとにかくUI(ユーザーインターフェース)がすばらしい。
例えばスマホアプリのチャート(価格推移)は、表示期間を1年間・1か月・1週・1日・1時間とワンタップで簡単に切り替えることができます。
チャートは長期間のものや短期間のものだけを見ていると、大きな流れ・直近の動きを見誤ることがあり、いろんな期間でチェックすることが大事。
それが簡単に切り替えられるのはコインチェックの大きな強みの一つです。
加えて通貨の切り替えも簡単。コインチェックは取扱通貨も10種を超えますが、表示の切り替えが楽なこともあり、とてもスムーズにいろんな通貨をチェックできます。
コインチェックって事件起きてなかった?
コインチェックといえばネム盗難事件を思い出す人も多いと思います。580億円もの仮想通貨が盗まれたことは大きなニュースになりました。
私自身も被害にあったので一生忘れられない思い出です。
ただ、その後コインチェックはマネックスが100%株式を取得してマネックスグループ入りしセキュリティと財務体質を整えてきました。
それが認められ、2019年1月には金融庁の審査も完了し「暗号資産登録業者」の登録を受けました。
UIがすばらしいことに加え、過去の教訓からセキュリティに力を入れていることが、私が再びメインの取引所として使うようになり、また初心者にもおすすめする理由です。
ビットフライヤーのいいところ
もう一つのおすすめ取引所がビットフライヤー。こちらもしにせの取引所です。
特徴は、アプリの使いやすいUIで「取引所」方式で板取引ができるところ。
仮想通貨の売買は「取引所」方式と「販売所」方式の2つがあります。
「取引所」方式は買いたい人と売りたい人をマッチングさせる方式で、板取引とも呼ばれます。
対して「販売所」方式は、業者が仕入れた仮想通貨を買ったり、業者に買い取ってもらったりする方式。
特徴をざっくりいうと、「取引所」は手数料が安くて済む、「販売所」は慣れていなくても簡単に売り買いできる方式です。
前述のコインチェックはアプリからだと「販売所」方式でしか取引ができず、割高になります。(サイトでは「取引所」方式で取引が可能)
それがビットフライヤーだとアプリで簡単に「取引所」方式で売買ができます。
他の取引所アプリでも「取引所」方式で売買できるところはありますが、UIがここまですっきり分かりやすいところはありません。
お得な「取引所」方式でかんたんに取引ができるというのが、ビットフライヤーが初めて使う取引所としておすすめできる理由です。
まとめ
今回のまとめです。
取引所はつねに2つ以上を使ったほうがいい。
おすすめの取引所はUIがすばらしい「コインチェック」と、アプリでお得な板取引がかんたんにできる「ビットフライヤー」
どちらも私が今使っている取引所です。口座を作るだけならお金もかからないので、まずは口座を作り、アプリを試してみると雰囲気が分かると思います。
取引所を決めたら次はどの通貨を買うか。「初心者におすすめの仮想通貨の銘柄は」も参考にしてみてください。
仮想通貨取引についてはこちらの記事も参考にしてください。