仮想通貨XPC(XPChain、eXPerience Chain)は、2018年12月から提供が始まったコインです。
ビットコインなど古株に比べると後発だけあって、マイニングの方式など工夫されているところが特徴です。
1.仮想通貨XPCの概要・特徴
XPCは、XP(eXPerience Coin)という仮想通貨のコミュニティメンバーが、2018年5月に分裂し2018年12月に立ち上げたコインです。
XPCのコンセプトは以下の通り。
eXPerience Chain Projectは、暗号通貨を使って現実世界で人々が繋がることで、新たな経験を得ることができる社会を目指すオープンソースプロジェクトです。
暗号通貨eXPerience Chain (XPC) はその基盤となる通貨となります。出典:XPCホワイトペーパー
具体的に実現しようとしている世界は以下の通りです。
- 位置情報を利用した現実社会でのXPCの配布(レイン)を可能とすることにより、暗号通貨を使ったオフラインでの広告、イベント、マーケティングが行えるようにする。
- XPCの利用(取引回数、利用期間、レインの受取り回数等)が増えると利用者の「レベル」が上がり、よりよいサービスが受けられるようにする。これにより、利用の活性化を促すとともに、XPC導入店舗・企業への送客を実現する。
- サードパーティーがXPC活用サービスを開発するにあたり、成功報酬ベースで、確実に開発者に収入が入るプラットフォームを作ることで、個人を含む小規模な開発者がXPCサービスに参入できるようにし、面白い・便利なサービスの創出を促す。
詳細はこちらの記事も参照ください。
開発・運営は、アメリカ、カナダ、韓国、日本、タイ、イタリア、スロベニア、フィンランドなどからなるチームが実施。
discordなどを通じた情報発信も盛んなプロジェクトです。
2.仮想通貨XPCの将来性・ロードマップ
ホワイトペーパーでは以下のロードマップを公開しています。
■2018年4Q〜2019年1Q:
プロジェクトのコア機能を随時リリース。中小企業を初めとしたマーケティング活動を行う。 XPC の利用可能な範囲を拡大し、認知を広める。
・Web ウォレットリリース
・GeoLink リリース
・XPCheck リリース
・Twitch Bot リリース
・eSports へのスポンサード活動
■2019年:
XPC の利用範囲の拡大と利用実績を作り、多様な国で法定通貨と交換できる環境を目指す。
・アメリカ・ニューメキシコ州に XPC 財団設立
・XPC と法定通貨との交換環境を実現する
■2020 年以降:
「暗号通貨を使って、出会うことのなかった楽しさに出会う」をコンセプトとして旅券発行から宿泊・飲食提供まで全て XPC 利用だけで完結できる、世界交流イベントを開催する。
詳細は「XPCのホワイトペーパー(プロジェクト概要、ロードマップ)」にまとめました。
3.仮想通貨XPCのマイニング・ステーキング方式
コインを増やす方式としてPoS(Proof of Stake)を採用しています。
PoS方式はウォレットアプリにコインを保存して、ネットワークにつなぎっぱなしにするだけで増やすことができるという点が特徴です。ビットコインのマイニングのようなマシンパワーは不要のため、利益の集中が起こりにくいという特徴があります。
なお、ビットコインのようなPoW(Proof of Work)という方式でコインを増やすことは「マイニング」と呼びますが、PoS方式の場合は「鋳造」もしくは「ウォレットPoS(もしくは単にPoS)」と呼ばれます。
なお、XPCは通常のPoSを改善した「ABPoS(Age Burnable PoS)」という独自開発の方式を採用することで、以下を実現しようとしています。
- XPCの利用の活性化
- 資産のかたよりの抑止
- インフレの抑止
- 外部開発者の巻き込み
詳細は「XPCのPoS方式「ABPoS」とは」をご参照ください。
4.仮想通貨XPCの上場取引所
以下の取引所で購入・売却することができます。
5.仮想通貨XPCの価格
2019年1月: 1XPC=0.007円程度 ⇒1,000円で10万超のXPCが手に入ります。
6.情報源
以下のサイト、SNSアカウントでこのコインに関する情報が得られます。
公式サイト: https://xpchain.io/
Twitterアカウント: https://twitter.com/XPChain_JAPAN
discordコミュニティ: https://discordapp.com/invite/wNZq5vH
7.事件・ニュースなど
この通貨に関する事件・ニュースです。
XPCは仮想通貨XP(eXPerience Coin)の運営に不満を持ったメンバーが立ち上げたコイン。成り立ち自体が事件でした。
コインチェック事件が起き、仮想通貨市場のバブルが弾けるなかの出来事だったので、かなりインパクト大でした。
その他の情報はこちら
8.まとめ
XPCは、XPのコミュニティの中で同じ思いを持ったメンバーが作り上げたコイン。
独自開発のPoS「ABPoS」や現実世界での配布(レイン)など、独自の思想が随所に見られるところが、他の暗号通貨との違いです。
個人的には特に期待して見守っているコインです。
参考記事
XPからの分裂騒動
XPCのPoS方式「ABPoS」とは
XPCのホワイトペーパー(プロジェクト概要、ロードマップ)