仮想通貨

XPCの新しいPoS方式「Age Burnable PoS」が狙う野望!

7月26日:XPエアドロップの申請方法が発表されたのでまとめました。
XPChain(XPC)のエアドロップ申請方法!!


 

XPから分裂したXPChain(XPC)について、2018年5月28日公式コミュニティから新たな発表がありました。

これまでにない新たなPoS「Age Burnable PoS(略称:ABPoS)」(時間で燃え尽きるPoS)を開発しているという内容です。

 

結論からいうとかなり面白いPoS方式です

単なる通貨を増やす手段ではなく、仮想通貨サービスの開発者にマネタイズの基盤を提供して参加者を増やし、ユーザもより便利なサービスを受けられるようにするというという野心的なプロジェクトです。

今回はその内容を紹介します。

 

なお、原文は結構長く、目的ではなく特徴をベースに書かれているので、少し読みづらい。今回はその内容を目的ベースに組み立て直して読み解きます。

原文(XPCのHP):ABPosについて

 

XPCはなぜ新しいPoS方式を開発しているのか

XPCが開発している新たなPoS方式「Age Burnable PoS(略称:ABPoS)」。
特徴を見る前に、その目的を確認します。目的が分かれば特徴も理解しやすいはず。

新たなPoS「ABPoS」は、以下の通り、これまでのPoSの問題点を解決し、さらに新たな利用用途を提供するために開発されています。

私が読み取ったABPoSの目的は4つ。

  1. XPCの利用の活性化:
    これまでのPoSはウォレットに貯め込まれ流通されずらかった。
    ABPoSはステーキング報酬をウォレット以外に送れるようにしてXPCの利用を活性化させる。
  2. 価値の偏在化の抑止
    これまでのPoSは複利方式のため「多く持っている人ほどさらに増やしやすくなる」=「持っている量にどんどん差がつき偏在化する」方式だった。
    ABPoSは元本と報酬を分けて単利方式にすることで、価値の偏在化を防ぐ
  3. インフレの抑止
    これまでのPoS通貨はコインの量が減ることはなく、インフレになりがちだった。
    ABPoSでは、ステーキングを含む全ての取引に手数料をかけ、その手数料がBurnする(燃えて消える)ことで、インフレを抑える
  4. 外部開発者の巻き込み
    これまでの通貨は、サードパーティーの開発者がアプリケーションやサービスを開発しても対価を得る方法がなかった。
    ABPoSはステーキング報酬の送金先とその量を指定することができるので、開発者がアプリケーション(例えば使いやすいウォレット)を開発した時に、それを使ったステーキング報酬の一部を受け取れるような機能を盛り込むことができる。もちろんそのアプリのユーザはそれを了解した上で利用する。
    それによって月額課金アプリのような仕組みがP2Pで実現でき、サードパーティーの開発者にアプリケーションやサービス開発のモチベーションを持たせることができる

読めば読むほど、今までのPoSの良いところを残しつつ、通貨の流通とコミュニティの活性化を促すうまい仕掛けだなあと感じさせられます。

特に4点目は、全ての通貨が等しく持つ課題を解決しようとする、野心的な試みだと思います。

ここからは、それぞれの目的のためにABPoSがどのような特徴を持っているか、詳しくみていきます。

 

目的①XPCの利用の活性化

ABPoSの一つ目の目的は「XPCの利用の活性化」です。

そのためにABPoSは以下の特徴を持っています。

  • これまでのPoSはステークに成功すると「元本」と「報酬」が一つの塊になって、そのまま自動的に次のステーキングに入るようになっている。ABPoSではステークに成功すると常に「元本」と「報酬」が別の塊となる。
  • ABPoSでは「報酬」分だけを別のアドレスに自動送信できる。
  • 上記により、XPCがウォレットにため込まれるのを防ぐ。例えば「報酬」を常にモバイルウォレットに送るようにして外出先でXPCを使う、という世界が作れる。

言われてみると確かに、今のPoSは「一定量をロックして価格の値崩れリスクを下げる対価に報酬をもらえる」というメリットがあるものの、それが強調されすぎると「報酬目当てに通貨がため込まれ利用が活性化しない」というジレンマを抱えています。

ABPoSはそれを解消しようとしています。

 

目的② 価値の偏在化の抑止

ABPoSの二つ目の目的は「価値の偏在化の抑止」です。

※この目的は公式サイトには明記されていません。あまり強調すると大口の参加を阻害するためかもしれません。もしくは単なる私の深読みかもしれません。ただ、いずれにせよ多くの個人利用者はこの恩恵にあずかれるはず。

このためにABPoSは以下の特徴を持っています。

  • これまでのPoSはステークに成功すると「元本」と「報酬」が一つの塊になって、そのまま自動的に次のステーキングに入るようになっている。つまり複利で増える
    ABPoSではステークに成功すると常に「元本」と「報酬」が別の塊となり、次のステーキングに入る。つまり単利
  • これまでのように複利でPoSしようとすると、「元本」と「報酬」を手動でまとめる必要があり、さらに熟成期間がクリアされ時間をロスする。

今のPoSは「富めるものがより富む」仕組みとなっていました。
量を多く持っているほどステーキングに成功する確率が高い、というPoSの構造的な問題がその理由の一つですが、もう一つ「複利方式であること」が差を生む要因となっていました。

ABPoSでもステーキング成功直後に手動で元本と報酬をまとめると、実質複利になるように読めますが、実際にはそこまで毎日ウォッチして手間をかける人は少ないというのが実状なのでしょう。

 

目的③ インフレの抑止

ABPoSの三つ目の目的は「インフレの抑止」です。

そのためにABPoSは以下の特徴を持っています。

  • ステークが単利方式になって、これまでのPoSの複利方式より、増えにくくしている。
  • ABPoSでは、取引のデータサイズに応じて、すべての取引から手数料を徴収する。加えて目的①、目的④のように流通を活性化させる仕組みを組み込んでいるため、手数料はより多くなる。
    そして手数料は全てブロックチェーン上から消去する。それにより常に少量ながら通貨がバーンされる(燃えて消える)状態となり、インフレを抑える

Age Burnable PoSという名前に「Burn」が使われているいわれです。これまでのPoS通貨で恒常的にバーンが起こるものを私は知りません。
ステーク報酬(新規発行)とバーン(消失)のバランスが難しいものの、いざとなれば手数料率を変えることで、発行総数をコントロールできる仕組みを組み込んだといえます。

 

目的④ 外部開発者の巻き込み

ABPoSの四つ目の目的は「外部開発者の巻き込み」です。これがABPoSの本当の目的ではないかと思います。

そのためにABPoSは以下の特徴を持っています。

  • ABPoSによって得られる「報酬」は、別のアドレスに送ったり、複数のアドレスに送ったりできる。
  • これまで仮想通貨のサードパーティー開発者は、その開発の対価を、寄付などに頼るしかなかった。
    しかしABPoSの仕組みを使えば、開発者が作ったアプリケーションを使ってユーザがステーク報酬を得た時、その5%が開発者に還元され、残り95%をユーザが手に入れるように設定する、といったことが可能になる。つまり月額課金のようなモデルが構築可能になる。
  • XPCはオフィシャルとなる最初のウォレットが完成次第、ソースコードを全てオープンにしブロックチェーンや通貨の仕様を公開する
    サードパーティや他の開発者が様々な形で参入できるよう、オフィシャルのウォレットはあえて機能を詰め込まないようにする。

これがABPoSを開発する真の目的ではないでしょうか。

今の仮想通貨関連業界は、ボランティアベース、もしくは本格的な商用化を目指しながら開発するしかない状態です。AppStoreやGooglePlayができる前の、ガラケー時代のアプリ配信を思い出させます。

その後、ガラケーからスマホに変わり、Apple・Googleがアプリストアを一般開発者に開放して回収代行の仕組みを提供したことにより、スマホのアプリケーション開発は企業だけではなく個人も参加できるようになりました。
それがアプリの質・量の向上につながり、開発者を呼び寄せる正のスパイラルが起きています。

ABPoSも同じように、サードパーティーが仮想通貨サービスを開発するにあたり、成功報酬ベースで、確実に収入が入るプラットフォームを作ろうとしています。ただプラットフォーマーであるXPCはここで稼がず、P2Pで価値のやりとりがされるところが、非中央集権的な仮想通貨の思想が反映されていて面白いところです。

これが実現すれば、個人を含む小規模な開発者が仮想通貨サービスに参入できる余地が格段に広がり、面白い・便利なサービスが広がり、それが仮想通貨の普及につながる。

面白いことになりそうです。

 

まとめ

2018年7月に誕生するXPCが採用するPoS方式「ABPoS」は以下の4つの特徴を持っています。

  1. XPCの利用の活性化
  2. 価値の偏在化の抑止
  3. インフレの抑止
  4. 外部開発者の巻き込み

この中で一番工夫されていると感じるのは、4.外部開発者を巻き込む仕掛けです。

これがうまくいけば、①より多くの開発者が参加し、②面白いサービスを生み出し、③利用者が増える⇒①に戻る、といったいいスパイラルに乗ることができます。

そしてそこには中央集権的なプラットフォーマー(いわゆるGAAF=Google, Apple, Amazon, Facebookのような存在)が存在せず、開発者と利用者がピアトゥーピアで直接対価を支払う、まさに仮想通貨が目指す非中央集権的なエコシステムが作られる可能性があります。

XPC、楽しみになってきました。

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ねなとう
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