今回は、iPhoneをオークションで高く売るための9つのポイントを紹介します。
私はiPhone Xを12万5千円で買い、半年使った後にオークションで11万1千円で売却しました。半年使っても買った時の9割の値段で売れたことになります。
しかし、何もせずにオークションに出品しても、このように高い値段では売れません。
実はオークションで高く売るための準備は、「買う前から」始まっているのです。
オークションで高く売るために必要な2つの考え方
中古のiPhoneを高く売るためには、次の2つのことに気をつけて、全力を注ぎます。
1)きれいな状態を保つ
傷がついたiPhoneと、新品同様のiPhone。自分が買うときにどちらに高い値段を払うか明らかですよね。
よって出品するiPhoneは、とにかくきれいな状態に保つようにします。
2)多くの人にオークションに参加してもらう
オークションは、多くの人が入札に参加するほど高い値がつく傾向があります。参加人数が多いと目立ち、人気商品なのではという印象を与え、さらに参加者が増えるという正のスパイラルに入るのです。
そのためには、次の3点を工夫します。
- いかにこの出品の存在を知ってもらうか
- いかにこの出品が魅力的だと思ってもらうか
- いかにこのオークションへの参加のハードルを下げるか
具体的にすること
では具体的に何をするのか、時系列に並べると以下の通りとなります。
これが、今回やるべきこと9つ、です。
■端末購入前
①液晶フィルムを買う
②カバーを買う
■オークション出品直前
③SIMロックを解除する
■オークション出品時
④タイトルに検索ワードとアピールポイントをつぎ込む
⑤テンプレートを使って業者とは違う商品紹介ページを作る
⑥終了日時から逆算して出品する
⑦SNSでオークションの存在を知ってもらう
⑧ヤフオクの有料オプションを使って、目立たせる
■落札後
⑨終了前から荷造りしておき、終了後すぐに配送する。
なお、今売ろうとしているiPhoneが今どれくらいで売れているかは、オークファンというサイトで確認することができます。
端末購入前にすること
iPhoneを高く売るためには、そのiPhoneを買う前から勝負が始まっています。
実はあなたのオークションのライバルは、業者が仕入れた「新品未使用品」なのです。それに対し、われわれ素人は「中古品」で勝負します。
そのためには戦略的に対抗しましょう。
iPhoneを買う前に①液晶フィルムを買う、②カバーを買う
iPhoneを買うことを決めたら、まず①液晶フィルム、②カバーを注文します。
そう、iPhoneが手元に来る前に買うんです。そしてiPhoneを入手したら、使う前にフィルムを貼りカバーをつけます。
iPhoneを完全に傷から守り、なによりそれをオークションの売り文句にするためです。
先ほど書いたようにライバルは業者の「新品未使用品」です。
素人が「中古品」で対抗するには、
『使用前から液晶フィルムとカバーをつけていたため傷がないこと=新品と同じ状態に近いこと』
をアピールすることが非常に有効です。
そのために、iPhoneを使う前にフィルムとケースをつけてしまいます。
もし今、iPhoneをケース・フィルムなしで使っていたら、とりあえず安いものでもいいので、すぐ買って装着しておきましょう。
Amazonでは今こんなのが人気のようです↓
オークション出品直前にすること
さて、本題に戻ります。iPhone購入後、しばらくたって手放すことにしてオークションで売ることにしました。
そのときにオークション出品直前にすることは「③SIMロック解除」です。
③SIMロックを解除する
SIMロックを解除しSIMフリーにすることで、格安SIMを含むどのSIMでもそのiPhoneを使えます。これによりオークションに参加できる人が増えるのです。
SIMロックを解除する方法は「iPhoneのSIMロック解除の方法と、SIMフリーになったか確認する手順」という記事で詳しく説明しています。
手元に別の会社のSIMがないと少し面倒ですが、それでも所要時間は30分程度。どうにかがんばってください!
私の感覚ですが、SIMロックを解除すると落札価格が約1割上がるかな、という感じです。5万円なら+5千円、10万円なら+1万円くらい。
30分の手間でそれくらい上がるなら元は取れる!と思います。
オークション出品時にすること
SIMロック解除でオークション出品の準備は整いました。いよいよヤフオクで出品手続きに移ります。
ここからは「いかにこの出品の存在を知ってもらうか」「いかにこの出品が魅力的だと思ってもらうか」「いかにこのオークションへの参加のハードルを下げるか」のための、細かいテクニック論になっていきます。
④タイトルにすべてのキーワードを詰め込む
まず、この出品を知ってもらうためには、検索に引っかかり、かつその中でクリックしてもらわないといけません。
まずは必須ワード。
「iPhone」「モデル名(8とかXとか)」「容量(128GBとか256GBとか)」「色(シルバーとかゴールドとか)」は必ずタイトルに入れましょう。
iPhoneは膨大な数の出品があるため、購入者はこういったキーワードで絞り込みします。これを入れておかないと、検索段階で検討対象から外れます。これらは必須です。
さらに、ここからの工夫で値段に差が付きます。
差別化ワードを入れましょう。
具体的には「送料無料」「美品」「SIMフリー」といったワードです。
送料を負担しても千円程度とたかが知れたものです。
なのに買う立場で見ると「送料無料」が付くだけでなんだかすごくおトクに感じませんか?感覚値ですが送料以上に落札価格が上がります。
そして「美品」というワード。高い買い物なので、買う立場からすると、新品同様にきれいという点は、かなりの安心材料になります。このキーワードを自信を持って付けるために、購入直後にフィルムとケースを付けるのです!
「SIMフリー」については、格安SIMを使おうかなという購入者も安心して参加できるようになり、確実に参加者が増えます。
最後におまけワード。
「ケース、フィルム付き」「付属品一式付き」をアピールしましょう。
ケース・フィルムは、今使っていれば一緒に送ることを本文で説明しましょう。買う立場になると、本体と別に買うのは結構面倒なので、中古とはいえすぐ使える状態で届くのはうれしいものです。
また付属品(充電ケーブルやイヤホン)は付けて当たり前だと思うかも知れませんが、意外と本体だけ出品しているケースが多いのです。買う立場だとそれがタイトルに書かれていると分かりやすく、目を引きます。
まとめると、私の場合、商品タイトルはこんな感じにしています。
『送料無料★超美品★SIMフリー iPhone X 256GB シルバー本体 + 付属品一式(未使用) + フィルム・ケース』
注意点としては、当たり前ですが嘘だけは絶対にNG。使用したものを未使用と書いたり。
その意味では「美品」と書くのは主観が入るので危険ではありますが、それを防ぐためにフィルムとケースで万全に守り、加えて、気になる点があれば商品説明の写真で、どアップの写真を載せます。
⑤テンプレートを使って業者とは違う商品紹介ページを作る
私はオークファンというサイトで無料で手に入れたテンプレートを使っていますが、一番大事なのは、転売業者との差別化をすることです。
例えば、
・やわらかい雰囲気のテンプレートを使って、業者の事務的なページとは全く違うトーンにする
・購入時のエピソードや、買ってからの思い入れ、手放す理由を書いて、いかに大事に使っていたか、となぜそれを泣く泣く手放すことになったか、が伝わるようにする。
これによって親近感を持ってもらえれば、参加する層が広がります。
⑥終了日時から逆算して出品する
さらにテクニック論になります。
オークションは終了間際までみな様子見をして、ぎりぎりに入札をして競り合うことが多い。そして出品者は終了の日時を指定することができます。
ということは、終了を多くの人が参加できる日時にすれば、激しい競り合いで値上がりが期待できます。
逆に最悪の例で言えば、たとえば月曜日の朝10時を終了時刻にしたら、競り合いによる値上がりはまったく発生しないでしょう。
では、いちばんみんなが熱くなって入札し合うのはいつか?
私の経験上、土曜か日曜の夜です。
そしてヤフオクの場合、終了日時として設定できるのは1週間後のその時刻。よって、土曜の夜を終了とするなら、前の週の土曜の夜以降に出品をする必要があります。
準備が終わったからすぐ出品するのではなく、終了日時を決めて、それに合う日に出品するようにしましょう。
⑦SNSでオークションの存在を知ってもらう
出品したら次はその告知です。
一番効果的なのはSNSでの告知。ハッシュタグをつければ直接の知り合いではなくても、興味を持っている人に届くかも知れません。
1回だけでは見逃す人も多いので、しつこくない程度に何回かお知らせすべき。とくに「明日の夜まで」「今晩まで」というタイミングで流すと、アクセス数やウォッチリスト追加数が目に見えて増えます。
⑧ヤフオクの有料オプションを使って、目立たせる
ヤフオクには以下の有料オプションがあります。
私はほぼ全てを使っています。iPhoneのような入札価格が高いものだと、相対的にかなり小額なので使わないと損です。
- 注目のオークション:1日20円〜(1週間で140円〜)
- 太字テキスト:1出品あたり10.80円(税込)
- 背景色:1出品あたり32.40円(税込)
- 目立ちアイコン:1出品あたり21.60円(税込)
- アフィリエイト:落札金額の1%〜(10万円で1,000円〜)
なお、最初に出品するときの開始価格は、これ以上で買ってもらいたいと素直に思う金額を設定しましょう。遠慮して低めに設定する必要はありません。
もし入札がなければ、金額を下げてもう一回出品しなおせばいいだけなので。
今どれくらいで売れているかの相場はオークファンで確認しましょう。
落札後にすること
無事落札があったら、しないといけないことが一つだけあります。これは落札前から準備しておきましょう。
⑨終了前から荷造りしておき、即座に配送する
途中で入札が1件でもあったら、もうそのオークションで売却することが確定します。
入札があった瞬間に梱包をして(ただし最後の封はしない)、オークション終了を待ちましょう。
iPhoneのオークションの場合、終了間際まで出品者への質問が届きます。たとえば「OSバージョンはいくつですか?」など。それに備えて、最後の封はしないでおくことがコツです。
落札者が確定した時点で、今のヤフオクは自動で手続きが進みます。おそらく、すぐに振込みがされて発送できる状態になるはず。
そうなったら最後の封をして、翌朝コンビニから発送します。
それにより、迅速な手続きが完了し、相手からの評価も高いものが付くでしょう。
その評価が、次回以降の出品への参加の後押しになるのです。最後まで気を抜かずに、本気で落札者に対応するようにしましょう。
ここまでやれば、たぶんあなたのiPhoneは納得のいく価格で次の持ち主のもとに旅立っていくことと思います。
まとめ
iPhoneをオークションで高く売るためには9つのコツを抑えることが必要です。
■端末購入前
①液晶フィルムを買う
②カバーを買う
■オークション出品直前
③SIMロックを解除する
※SIMロックを解除する方法は「iPhoneのSIMロック解除の方法と、SIMフリーになったか確認する手順」という記事で詳しく説明しています。
■オークション出品時
④タイトルに検索ワードとアピールポイントをつぎ込む
⑤テンプレートを使って業者とは違う商品紹介ページを作る
⑥終了日時から逆算して出品する
⑦SNSでオークションの存在を知ってもらう
⑧ヤフオクの有料オプションを使って、目立たせる
■落札後
⑨終了前から荷造りしておき、終了後すぐに配送する。
※相場を確認するにはオークファンというサイトが便利です。
おまけ
iPhoneの使いみちで、わたしが最近はまっているのは民放ポータルの「TVer(ティーバー)」でドラマを見ること。TVerなら見逃したTV番組を1週間見ることができます。
さらにiPhoneとFire TVを組み合わせるとTVerの動画をテレビに写すことができるので、わたしは土日に一週間のドラマをまとめて、テレビの大画面で見ています。
Fire TV Stickは本当におすすめ。もし使ってみようか迷っていたらぜひ。
大げさではなく、生活が豊かになります。
私は買うまで半年くらい迷いましたが、もっと早く買っておけばよかった。
今までの人生で買ったモノの中で、一番といえるくらい良かった買い物です!