仮想通貨XPは、ゲームやリアル生活の「経験値」としての普及をめざす通貨です。
まだまだ規模が小さく、嵐がきたら吹き飛ぶ規模です。ただコミュニティが盛り上がっているので、チャットを眺めているだけでも楽しい!
チャットサービスのdiscordには、ログインしている参加者にXPを配る「rain」という機能があり、XPの初期からの参加者が、初心者のためにXPをばらまいてくれます。
突発的に複数人がrainを始めることがあり、そんなときはタイムラインがお祭り騒ぎになります。
とにかく、みんなでXPを盛り上げようと盛り上がっていますが、逆にここ数日の暴落中は、励まし合ったり、慰め合ったりという場として活用?されました
XPのコミュニティdiscordに参加する方法
さてそんなXPは、ビットコインと違って、強大なマシンパワーを使わなくても、採掘(マイニング)ができます。
ビットコインのマイニングはPoW(Proof of Work)という方式。
かんたんにいうと、全世界の採掘者が、10分に一度「いっせいのーせ」で問題を解きはじめて、最初に解を出した人が、新しく発行されるビットコインを総取りする、という方式。
今の総取り金額は一回12.5BTC(約2,000万円)です。
総当りで解くしかない問題なので、とにかくマシンスペックが命。個人が参加するには向いていません。
それに対し、XPのマイニングはPoS(Proof of Stake)という方式で、ざっくりいうと、持っているだけで採掘される方式です。
私は「銀行のように利子が付く」(今はほぼゼロだけど)とイメージしています。
ただ、マイニングは、取引所にXPを置いていても始まらず、PCにXP用のウォレットを作り、そこにXPを移すことで始まります。
となると、PC上で増殖していくわけで、PCのスペックが影響するんじゃないか、と気になります。
そこで私の愛機、9年前のMacBookでマイニングにトライしました。これがそのMacBook。今は売っていない白のポリカーボネート製のものです。
ヒトで言ったらヨボヨボのおじいちゃんでしょうか。ただメモリを増強、ハードディスクをSSDに装換して使っています。
- MacBook(13-inch, Late 2009)
- プロセッサ:2.25GHz Intel Core 2 Duo
- メモリ:8GB 1067MHz DDR3
なお、当記事はXPをすでに持っていて、PC・Mac上にウォレットを作っている前提です。まだの方は下記の記事を参考にしてください。
XPの買い方はこちら
仮想通貨XPの購入方法:CryptoBridge(クリプトブリッジ)取引所での買い方
ウォレットの作り方はこちら
仮想通貨XPをMacでマイニングする
マイニング開始までをざっくりおさらい
XPのマイニングは以下の手順で始めます。
- XPを購入
- XPをウォレットに入れる
- ウォレットを暗号化した後に、マイニングのためのアンロックをする
詳しくはこちら→ 仮想通貨XPをMacでマイニングする
上記を済ますと、ウォレットの「XP Boost」がこのような画面になります。
一行がマイニングのブロックを表します。ブロックが大きければ大きいほど、マイニングに成功する確率と報酬が上がります。
マイニング画面の見方
上記のXP Boostタブ、つまりマイニング画面の見方です。
- Transaction、Adress:ブロックを特定するためのID。気にしなくて大丈夫
- Balance:マイニングの対象となっているXPの量。もしウォレットにXPが入っているのに、ここに表示されていなければ、「しばらく待つ」「再起動する」「Discordの#help部屋で聞く」をしてみましょう。私の場合、ウォレットに入れてから30分ぐらいで表示されました。
- Age:マイニングを始めてからの日数
- Coin Day:おそらく量と時間を掛けたもの。これが大きいほどマイニングに成功する確率が高い
- Mint Probability:マイニングに成功する確率。画面右上の「期間」を変えると変化する。
- Mint Reward:マイニングで得られるXPの量。画面右上の「期間」を変えると変化する。
ここでよく誤解されるのが、右上の「Display minting probability within:」で選ぶ期間。「10分、27時間、7日、30日、60日、90日」と変えられます。
これは、「マイニングする期間を選んでいる」のではなく、単に「それだけの期間をかけると確率と報酬がどれくらいになるか」を知るための選択なのです。なのでこの期間を長くすると、Mint ProbabilityとMint Rewardの値が上がっていきますが、これは期間の設定をしているのではありません。
よく「XPのマイニングの期間はどれくらいに設定していますか?」という質問を目にしますが、XPマイニングには期間を設定するという概念はありません。
ウォレットに入れたら設定も何もなく、放っておくだけです。
ちなみに確率と報酬は、2018年1月7日時点で約500万XPだと以下の通りです。
- 24時間:0%
- 7日間:63%。0〜4万XP
- 30日間:99.5%。0〜17万XP
- 90日間:100%。0〜50万XP
コインを熟成させる
続いてコインを熟成させましょう。といっても放っておくだけです。
放っておいた期間によって色が変わっていきます。
青(ウォレットに入れた直後): 抽選対象外
緑(ウォレットに入れて1日後くらい):抽選対象
赤(ウォレットに入れて3日後くらい):抽選確率マックス
この画面は4日目で、赤色になっていますね。
コインを熟成させるときの注意点
コインを熟成(放置)する時の注意点です。
これ、結構大事です。
XPのマイニングは短い期間で実現できてしまうので、この注意点を忘れて一日熟成が進まなかったりすると、だいぶ損した気分になります。
注意点は3つ
- ウォレットを暗号化している場合、「マイニングのためのアンロック」をしておく。「Settings」→「Wallet Security」→「Unlock wallet for mining」から。
ウォレットアプリを終了、再起動した場合、もう一回アンロックをしないといけないのでそこも注意! - スリープモードに入らないように設定しておく。
- ノートPCの場合、電源がなくならないようにバッテリーつなぎっぱなしにしておく。
とにかく、PCが動いているまま放置するイメージです。
一日2回、夜寝る前と、朝出かける前にチェックすると、マイニングが止まるリスクを少なくできます。
マイニングに成功すると
結果からいうと、私の9年前のポンコツ愛機でも放置しておくだけで、たった5日でマイニングに成功しました。
報酬は、元手500万に対し報酬2.8万XP。約0.5%でした。
複利を考えず、確率・報酬も一定だとすると1カ月で3%。年間36%の利子がつくようなものです。
マイニングに成功したら忘れずにすること
これもまた超大事! 謎仕様ですがしょうがない。
マイニングに成功したら、ウォレットアプリを再起動しましょう。しないとなぜか次のマイニングが始まりません!
※再起動しなくても、次のマイニングが始まっているという情報もあります。ただマイニング状態が表示されないのは気持ち悪いので、再起動をオススメします。
まとめ
XPのマイニングは、古いマシンでも問題なくできます。私の場合は9年前のMacBookでできました。
マイニングにかかった期間は5日、報酬は約0.5%。元手は500万XPです。
複利を考えず一定確率・報酬だとすると、月3%、年36%にもなります。これでは、XPのマイニングが簡単すぎると言われるのも納得です。
しかし簡単にマイニングできるのはうれしい半面、問題も抱えています。
1つ目は価値の希薄化の問題。じゃんじゃん増えるコインはかんたんにいうと、ありがたみがなく、値段が上がりづらくなる原因となります。
2つ目は資産の集中の問題。安い初期に大量に買った人が、どんどんマイニングに成功し、新しく生まれたXPも集中していく。
1つ目は確率・報酬を変更することでコントロールできます。実際、XPも2018年1月にマイニング報酬を下げたと言われています。
なお今回の記事はそれより後なので、それでもこのレベルです。
2つ目はPoSの構造的な問題です。他のアルトコインもこの方式なので、いずれ対策はなされていく、はず。
引続きマイニングは続けていきます。が、かんじんのXPの価格はダダ下がりな状況が続いており・・・
なかなかうまくいかないもんですね。
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