仮想通貨を始めるなら、次の2つは必ず意識してください。
- コインを分散させる(一つのコインだけに集中しない)
- 取引所を分散させる(複数の取引所を使う)
資産を一気に失うことを避けるためにぜひ。
1.コインの分散
仮想通貨には、価値の裏付けとなる資産や政府の信用などは存在しません。買う人が価値があると信じるから、価格がついている、という状況です。
裏付けがないことからコインによっては急に価格が落ちることがあります。
特にマイナーなコイン(草コインとも呼ばれます)は、値段が一気に数十倍に上がることがある反面、その後、一気に元の価格水準かそれ以下に下がることがよくあります。
たとえ自分が気に入ったコインがあったとしても、それに集中して投資するのは避けるべきです。
ビットコインに投資するなら他のコイン(イーサリアムやリップルなど)にも投資する、マイナーなコイン(草コインと呼ばれます)に投資するならメジャーなビットコインにも投資する、などとコインを分散させましょう。
2.取引所の分散
買ったコインを保管する取引所を複数にすることも大事です。
ベストはハードウェアウォレットで保管することですがお金も手間もかかるので、初めのうちはコインを買った取引所に、買ったコインをそのまま預けることになるかと思います。
ここで一つの取引所にすべてのコインを預けてしまうのは危険です。必ず複数の取引所を使いましょう。
というのも、取引所はコインチェック事件(580億円のNEMが盗難)や、Zaif事件(67億円のビットコインなどが盗難)のように外部からのアタックを受けて、預けている仮想通貨が盗まれてしまうことがあるからです。
私はコインチェックのNEM盗難事件のときに、200万円相当の仮想通貨をすべてコインチェックに預けていました。
コインチェックは事件後しばらく、日本円やNEM以外の仮想通貨すべてが引き出せない・売却できないロック状態になりました。
解消したのは実に2ヶ月後。その間に資産の時価は1/5になり、私はそれを眺めているしかありませんでした。
詳しい経緯は「コインチェックに200万円ロックされて学んだこと:プロフィールを兼ねて」にまとめています。
このことから、取引所は複数使うようにしています。
そのおかげで、後に起きたZaifでのビットコイン盗難事件の時も、Zaifでビットコインを持っていたにも関わらず、冷静に眺めることができました。
大事なことは、取引所にコインを預けるなら複数の取引所を使うことです。
終わりに
昔の人の格言『卵は1つのカゴに盛るな』は、けだし名言です。
私は「1つの銘柄だけを買うのは危険」という意味だと思っていましたが、本来もっと深い意味で、私はコインチェック事件で身をもって学びました。
これを読んでいるあなたには私のような経験はしてもらいたくなく、この2つを意識していただければ、と思います。
- コインを分散させる(一つのコインだけに集中しない)
- 取引所を分散させる(複数の取引所を使う)