2018年4月12日、仮想通貨の価格が急に跳ね上がりました。
仮想通貨は2018年1月上旬のピークから、4月までだらだらと下げてきました。ビットコインだと210万円→70万円といった具合に。
そんななか、4月12日に仮想通貨全体の価格が垂直にジャンプアップし、そこから3日間ほど維持し続けています。
何が起きたのでしょうか。そしてそれは続くのでしょうか。
4月12日に起きたこと
4月12日未明に仮想通貨の値段が跳ね上がりました。まさに「寝てて朝起きたらお金が増えてる」状態です。
週間チャートだとこんな感じです。ビットコインが20%程度垂直に上がり大変なことになっています。
ビットコイン
イーサリアム
リップル
これを見ると、まずビットコインが垂直に上昇し、そのあと他の通貨がつられて上がっていったことが分かります。
今はこの高値の水準が3日ほど継続したところです。
高騰の要因
急騰の原因となったと思われる材料は以下の通りです。
- イスラム法でビットコインが容認されると伝わり、サウジアラビアなど中東産油国の資金が仮想通貨市場に流入するとの憶測が広がった。
- アメリカの確定申告が終わり、税金の支払いのために仮想通貨を売っていた人が減った。
- サンタンデール銀行がリップルと提携し、ブロックチェーンに基づく国際決済サービスを立ち上げると発表した。
- 億万長者で投資家のジョージ・ソロス氏が、自身のファミリーオフィスを通じ仮想通貨取引を開始する計画が報じられた。
- ロックフェラーのベンチャーキャピタル部門は、仮想通貨とブロックチェーンの開発を支援するために、コインファンドと提携した。
- ゴールドマン・サックスの幹部が、マイケル・ノヴォグラッツ氏が作ろうとしている仮想通貨商業銀行に加わるために退職した。
上2つが有力ですかね。
【参考記事】
モーニングスター:<今日の仮想通貨市況>イスラム法の容認などが材料
コインテレグラフ:仮想通貨の価格急騰、ビットコインは8000ドル、イーサは500ドルを超えた
これからの値動きと取るべきスタンス
実は今回の急上昇も大きな流れで見れば、ちょこっとした動きでしかありません。
下の図は1年レンジで見たときのビットコインの動きです。今週の垂直上昇は、右端のちょこっと上がった部分でしかありません。
よって今回の上昇で、下降トレンドが反転した、と判断することはできません。
ただ数時間で20%以上も値上がりしたのは確かなので、こんな機会には、こまめに利益確定していったほうがよいかも、と思うようになりました。
まとめ
4月12日の仮想通貨の急上昇は「イスラム圏で仮想通貨取引が始まりそうなこと」「アメリカの確定申告のための売りが減ったこと」が理由のようです。
急騰後の価格を数日間保っていますが、長期スパンで見ると今回の急騰も大した大きさではないため、これを持って下降局面の終わり、ということは難しい。
ただ、まだ仮想通貨が短時間で数十パーセント上昇するボラティリティを持っていることは分かりました。(逆にそれだけ下がるということもありえますが)
私はこれを機に、特定の銘柄に集中し機動的に動けるよう、持っている仮想通貨を整理しようと思っています。
持っている通貨を減らして見るチャートを減らすことと、自由に売買できる(価格が下がったときに買い増しできる)資金を確保することが狙いです。
それについては機会があればまた今度まとめます。