仮想通貨

マネーフォワードが仮想通貨事業に参入!その狙いと期待したいこと

資産管理サービスを提供する「マネーフォワード」社が、仮想通貨事業に乗り出すことを発表しました。

マネーフォワード社の発表:
マネーフォワード、「マネーフォワードフィナンシャル株式会社」を設立マネーフォワード、仮想通貨取引を行うユーザー向けソリューションを強化

日経新聞の記事:マネーフォワード、仮想通貨交換事業に参入 

 

わたしはこの動きにかなり期待しています。

なぜなら仮想通貨が資産運用先としてメジャーになるほど、資産管理サービスのニーズは高まるはず。マネーフォワードはその両方で存在感のあるプレイヤーになれると思うため。

今回はマネーフォワードが仮想通貨事業に参入する狙いを推測するとともに、わたしの期待を記したいと思います。

 

今の悩み

仮想通貨を扱うほど増えていくのが、口座を持っている「取引所の数」です。

2017年8月に手を出した自分が最初に持っていた口座は、その半年後にNEM盗難事件を起こしたコインチェックだけでした。

そこから9ヶ月。今口座を持っている取引所は国内8つ、海外3つの計11取引所になりました。我ながらやりすぎた・・・

  • 国内取引所(8つ):コインチェック、Zaif、BitFlyer、Bitbank、BitTrade、QUOINEX、BitPoint、GMOコイン
  • 海外取引所(3つ):CoinExchange.io、CryptoBridge、Binance

このうち今も使っているのはBitbank、CoinExchange、BitFlyer、CryptoBridgeの4つのだけ。
それでも資産総額を把握するのは面倒です。なぜなら

  1. 確認するたびに4つの取引所にログインしないといけない。セキュリティのため2段階認証を設定していることもあり、ログインするだけで手間。
  2. それぞれの取引所で資産の表示方法がバラバラ。それでも日本の取引所は総額を日本円表示してくれるのでまだいい。海外の取引所は総額が表示されない。
  3. 日本円で直接買えない通貨は、資産額を把握しづらい。
  4. 取引所以外に、自分のPCのウォレットに保管している仮想通貨もある。

 

仮想通貨だけでもかなり面倒ですが、加えて株などで資産運用していると、手作業管理ではかなりの稼働がかかってしまいます。

そんなわけで効率的な資産管理は大きな課題です。

 

仮想通貨の管理ならクリプトフォリオアプリ

仮想通貨だけならクリプトフォリオアプリが最強です。

特徴は

どんなマイナーコインでも対応している。XP、SHND、SPRTSなどはもちろん、聞いたこともない通貨までカバー。

日本円での取引ができなくても、日本円で時価を表示してくれる。

×取引所と連携するわけではないので、手打ちで保有額を入力しないといけない

×クラウドではないので、複数端末で見たいときはそれぞれの端末で保有額を入力しないといけない

わたしは以下の仮想通貨を持っています。

  • Bitbank:リップル(XRP)、ビットコイン(BTC)
  • ビットフライヤー:リスク(Lisk)
  • CoinExchange.io:ストロングハンズ(SHND)
  • CryptoBridge:ブリッジコイン(BCO)
  • PCのウォレット:ExperiencePoints(XP)

こんなわたしには「複数取引所の資産を」「日本円で」把握できるクリプトフォリオは、手放せないサービスです。日々感謝しながら使っています。
今は無料ですがもし有料になっても使い続けます。

 

仮想通貨以外も管理するならマネーフォワード

仮想通貨以外も管理するなら、マネーフォワードの圧勝です。

特徴は

幅広い分野のデータを取り込める。仮想通貨の口座だけではなく、銀行口座、株式はもちろん、電子マネー、ポイント、はては不動産まで。

アカウント連携方式なので、手入力の必要が全くない。売り買いしても勝手に反映されてすごく楽。

クラウドサービスなので、スマホ、PC、タブレットで手間なく同じデータを確認できる。

×仮想通貨については、連携できる取引所が少ない。国内のコインチェック、ビットフライヤー、Zaifの3社のみ。ただ今回の発表で連携先の拡大を発表しています。

ユーザーのみなさまからは連携先の拡大に関する要望を多数頂戴しておりました。そこで、当社は、現在の3社に加え、『BTCBOX』『bitbank』『QUOINEX』『FISCO』をはじめとする国内大手交換所ならびに海外大手交換所と連携することを決定し、今後は連携数を約20社に拡大してまいります。

 

わたしは仮想通貨以外にも以下で資産を運用しています。

  • 個別株式(アマゾン、アップル)
  • 投資信託(日本、先進国、新興国のインデックスファンド)
  • ロボアドバイザー(WealthNavi、THEO)
  • テーマ投資(Folio)

これらを一度登録すれば全自動で時価を把握できるようになるマネーフォワードは、手放せないサービスです。

 

使い分け方法

わたしは次のように使い分けています。

クリプトフォリオ

  • 持っている仮想通貨を全て手入力。
  • 値動きが激しいのは仮想通貨なので、普段よく見るのはこのアプリ。

マネーフォワード

  • 銀行・証券会社・ロボアドバイザーなどは全て口座を連携し自動反映。
  • 仮想通貨は「現金」枠で金額を手入力。ときどき修正。
  • 仮想通貨以外は、長期運用が前提、かつ値動きがあまり大きくない投資先が多いので、マネーフォワードはときどき確認する程度。

 

この二つがまとまると楽なのになぁ、とつねづね思っています。

 

会社視点から、マネーフォワードの仮想通貨事業への参入を読み解く

そんな中、2018年5月にマネーフォワードが仮想通貨交換事業に参入することを発表しました。

マネーフォワード社の発表:
マネーフォワード、「マネーフォワードフィナンシャル株式会社」を設立マネーフォワード、仮想通貨取引を行うユーザー向けソリューションを強化

日経新聞の記事:マネーフォワード、仮想通貨交換事業に参入 

まとめると以下の通り。

  • 2018年内に仮想通貨取引所を開設する。
  • 2018年夏に仮想通貨のニュースや国内外の取引価格を発信するメディア事業を開始する。
  • 将来的に、ブロックチェーン・仮想通貨をハブとして、法定通貨や電子マネーなどあらゆる決済手段がつながる送金・決済プラットフォームを構築する。
  • 2018年6月から外部仮想通貨取引所との連携を、今の国内3社から、国内外20社に拡大する。その中には『BTCBOX』『bitbank』『QUOINEX』『FISCO』が含まれる。
    ※個人的にメインで使っているbitbankが対応するのがうれしい!
  • マネーフォワードで自動取得した取引データを、仮想通貨の損益計算ツール『Cryptact』『CryptoLinC』『G-tax』などにAPI連携し、自動で計算結果をCSVで取得できるように。
    その結果を『MF(マネーフォワード)クラウド確定申告』にインポートすれば、申告書の自動作成が可能に。
    ※いずれ仮想通貨損益計算ツールを買収などで取り込み、『MFクラウド確定申告だけで済むようにするでしょうね。

 

わたしが会社観点で推測するマネーフォワード社の戦略は以下の通りです。

  1. 既存のマネーフォワード利用者から新たな収入を得る
    自分で仮想通貨取引所を運営することで、既存のMF利用者を仮想通貨取引に誘導。取引手数料を新たな収入源とする。
  2. 仮想通貨ユーザをマネーフォワードに取り込む
    連携する外部取引所を増やすことで、今すでに仮想通貨の取引をしているユーザがマネーフォワードのサービスを使うようになる。最初は無料サービスから入り、便利さを知って有料サービスも使うように。
    なお、自社の取引所で扱う通貨の種類を無尽蔵に増やすわけにもいかないので、外部取引所との連携はマスト。
  3. 今後急激に伸びるだろう「個人の確定申告」市場をいち早く押さえる
    仮想通貨で得られる損益は「雑収入」になり、会社員でも年間20万円以上の利益が出ると確定申告する必要があります。
    これまで会社員は、給料は源泉徴収、株式・投資信託等の利益も源泉徴収ということで、確定申告する機会は家を買って住宅ローン控除を申し込むときくらいでした。
    それが仮想通貨が広まることによって、確定申告をする人が急拡大します。そしてそれ以上に、確定申告する必要があるか確認する(年間20万円以上の利益が出ているか)という莫大なニーズが広がります。
    マネーフォワードは自社の取引所の履歴と、他取引所の取引履歴を一括管理できるようにし、それを元に年間利益を簡単に計算できるようにする。それにより「個人の確定申告」市場を一挙に押さえてしまおう、という戦略と見ます。

今だと、仮想通貨取引に税金がかかるか、かかるならいくらかを正確に知るには、税理士に相談するしかありません。
それがクラウドでできるようになれば、なにより安く上がるし、事前に損益がわかるので、利益が出すぎるときに損失確定させる、などの行動が取れるようになります。
このサービスはヒットすると思います。

 

ユーザの立場でマネーフォワードに期待すること

わたしが今困っているのは以下の2つです。

  1. 資産総額の把握が面倒
    仮想通貨はクリプトフォリオ、それ以外(株式など)はマネーフォワード、というようにバラバラの管理になっています。できれば一つで管理したい
  2. 仮想通貨の損益の計算が面倒
    仮想通貨の取引であげた利益に対する税金は、自分でコツコツ計算するしかありません。複数の取引所を使うようになると、損益の計算が一気に面倒になります。
    さらに、日本円で直接買えない草コイン(SHNDやXPなど)に手を出すと、まず取得価格、売却価格をどうやって出したらいいか、などさらにややこしくなります。

マネーフォワードに期待するのは上記の解消です。つまりこうなってくれるとうれしい。

  1. なるべく多くの仮想通貨取引所と連携してもらいたい
    一番いいのは、マネーフォワードが立ち上げる取引所で、草コインと呼ばれるマイナーコインまで多くの種類を取り扱うこと。ただそれは現実的ではないので、国内外を問わず多くの取引所と連携してもらいたいと思います。
    特に海外はセキュリティの観点で交渉も大変だとは思いますが、応援します、がんばってください!
    多くと連携するのが難しければ、わたしが使っているCoinExchange.ioとCryptoBridgeだけでも・・・
    あと細かい話ですが、クリプトフォリオのような値動きがすぐわかるウィジェットも装備されると最高です。
  2. ウォレットと連携できるようにしてもらいたい
    これは技術的に可能かわかりません。PCウォレットに入れるとPoS Minting(マイニングのように報酬がもらえる)できる通貨があります。そういった通貨はウォレットに入っている量を連携できるようになるとうれしい。
  3. 自動連携できないデータも含めて損益計算できるようにしてもらいたい
    マネーフォワードへ連携されたデータの損益計算はできるようになる模様。さらに期待するのは、連携できない取引所が出てきたときに、そのデータを流し込んで損益計算に加えられる機能です。
    これがあれば、連携拡大で漏れた取引所があっても、損益計算の面ではかなり楽になるはず。

 

マネーフォワード有料版を使っているユーザとして、ぜひとも実現してもらいたいのはこの3点です。応援してます!

 

まとめ

マネーフォワードの仮想通貨事業参入の目的は、わたしの見るところ3つ。

  1. 既存のマネーフォワード利用者を、自社が運用する仮想通貨取引に誘導し、新たな収入を得る
  2. 外部の仮想通貨取引所を使っているユーザを、マネーフォワードサービスに取り込む
  3. 今後急激に伸びるだろう「個人の確定申告」市場をいち早く押さえる

 

そしてマネーフォワード利用者のわたしが望むことは次の3つです。

  1. なるべく多くの仮想通貨取引所と連携してもらいたい。
  2. ウォレットと連携できるようにしてもらいたい
  3. 自動連携できないデータも含めて損益計算できるようにしてもらいたい

 

まずは外部取引所との連携が拡大する6月を楽しみに待ちたいと思います。

 

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